【琉球ゴールデンキングス】9人で挑んだパース戦|82-110の敗戦でも感じた新しいキングス

選手・キングス情報

2026年9月10日。

沖縄サントリーアリーナで開催された「ISLAND GAMES 2026」、琉球ゴールデンキングス対パース・ワイルドキャッツ戦を観戦してきました。

最終スコアは、

琉球ゴールデンキングス 82-110 パース・ワイルドキャッツ。

28点差での敗戦です。公式記録でも、1Qは19-31、前半終了時44-59。3Qにさらに差を広げられ、最終的に82-110となりました。

ただ、この試合。

結果だけを見て、

「28点差で負けた試合だった」

で終わらせるのは、ちょっと違う気がします。

試合前からキングスには厳しい状況が重なり、実際に試合に出場したのはわずか9人。

それでも、最後まで走る。

守る。

そして、空いたら積極的に3Pを狙う。

現地で見終わったあとに残ったのは、

「今年のキングス、やっぱり楽しみだな」

という気持ちでした。


千葉ジェッツ戦で見えた「新しいキングス」

パース戦の前に行われた千葉ジェッツ戦。

私は現地では観戦できず、SNSなどで試合の様子を追っていました。

そこで目に入ってきたのが、これまでとは少し違うキングスの姿。

速い展開。

積極的に前へ走る選手たち。

そして3Pをどんどん狙っていく。

千葉ジェッツを相手に110-86。

「今年のキングス、こんなバスケするの?」

SNSでしか見ることができなかったのですが、大興奮だった試合の様子が伝わってきました。

私はパース戦のチケットを持っていたので、

「この新しいキングスを、次はアリーナで見られる!」

と、かなり楽しみにしていました。

ところが、試合が近づくにつれて状況が変わっていきます。


試合2日前、ヌワバ選手が不在と知る

まず試合の2日前。

家庭の事情により、デイビッド・ヌワバ選手が不在になることを知りました。

「ヌワバはいないのか……」

新加入選手ということもあり、実際にプレーを見るのを楽しみにしていただけに残念。

それでも、この時点では、

「ほかのメンバーでどんなバスケットをするのかな」

くらいの気持ちでした。

しかし、試合当日の15時過ぎ。

今度はグラント・ジェレット選手がインジュアリーリストへ登録されたことを知ります。

ジェレット選手は右下肢静脈血栓症と診断され、9月9日付でインジュアリーリストへ登録。全治については未定と発表されています。

さらに、

佐土原選手もまだ出られない。

川真田選手も出られない。

そこで、ふと思いました。

「……人数、大丈夫なの?」


クーリーが休んでいる間は誰がビッグマン?

出場できそうなメンバーを頭の中で考えてみます。

ビッグマンは……。

クーリー。

以上?

「今日って通常ルールで試合するんだよね?」

「クーリーがベンチで休んでいる時間はどうするんだろう?」

そして、

「次に身長が高いのは……誰だ?」

「脇??」

そんなことまで考えながら、沖縄サントリーアリーナへ向かいました。

千葉ジェッツ戦を見て高まっていた期待。

その一方で、

「今日はかなり厳しい試合になるかもしれないな……」

という不安もありました。


沖縄サントリーアリーナに到着

アリーナへ到着。

当然、ほかのキングスブースターも現在のチーム状況は知っているはずです。

ところが、アリーナ周辺の雰囲気はいつも通り明るい。

周囲から、

「今日、大丈夫なの?」

「こんな人数じゃ厳しいよ」

そんなネガティブな会話が聞こえてくることもありません。

みんな普通に試合を楽しみにしている。

いつものようにアリーナへ集まり、いつものようにキングスを応援する。

そんな雰囲気でした。

私もまずは試合開始まで、アリーナの中を散策してみることにしました。


今シーズンの沖縄サントリーアリーナを散策

今回はフードコートで食事はしませんでしたが、どんなメニューが販売されているのかもチェック。

試合だけではなく、アリーナの中を歩き回るのも現地観戦の楽しみのひとつです。

そして今回は、今シーズンから変わった場所もいくつか見てきました。


5Fに新設された「ゴーディープレイランド」

まず向かったのが5F。

今シーズンから新設された、

「ゴーディープレイランド」

を見学してきました。

子ども向けの遊び場なのかな?

と思っていましたが、見てみると子どもたちだけではなく、大人でも楽しめそうなゲームがたくさんあります。

試合開始までの時間を過ごせる場所がさらに増えましたね。

特に家族連れで観戦する場合は、子どもにとっても「試合を見る」以外の楽しみが増えそうです。

アリーナそのものを楽しめる場所が増えていくのはいいですね。


4Fのゴーディーカプセルトイステーションもバージョンアップ

続いて4F。

以前からあったゴーディーカプセルトイステーションも、今シーズンはバージョンアップしていました。

中でも目に入ったのが、

コイン4枚、2,000円相当のカプセルトイ。

「ガチャで2,000円!」

これはなかなか勇気がいります(笑)。

今回はそちらには挑戦せず、普通のカプセルトイを2回まわしてみました。


ガチャ2回でジェレット&ヌワバ!

まず回したのが、ユニフォームタイプのキーホルダー。

出てきたのは……

33番 グラント・ジェレット選手!

そして次は、リストバンドタイプのガチャ。

こちらから出てきたのは……

17番 デイビッド・ヌワバ選手!

なんと2回とも新戦力。

ジェレット&ヌワバをゲット!

これはいいスタートですね(笑)。

ただ、この日の試合は偶然にも2人とも出場しません。

試合前にガチャでは新戦力2人を引き当てたのに、コートでは見ることができないという不思議な結果になりました。

それでも、今シーズンへの期待がさらに高まるガチャになりました。


窓側のディスプレイにも変化

ゴーディーカプセルトイステーション周辺でもうひとつ気づいた変化があります。

沖縄自動車道側の窓一面に、宇宙をイメージしたディスプレイフィルムが貼られていました。

これ、見た目がかなり華やかになっています。

でも個人的には、デザイン以上に期待したいところがあります。

この場所……

西日がかなり暑かったんです。

太陽が沈んでいく時間帯になると窓から強い西日が入り、この一帯がものすごく暑く感じることがありました。

今回フィルムが貼られたことで、強い西日も多少和らぎそう。

見た目を良くするだけではなく、以前より過ごしやすい空間になっているとしたら、うれしい改善ですね。

こういう細かな変化を探すのも、アリーナを歩く楽しみのひとつです。


そしてコートへ。「やっぱり人数少ないな……」

アリーナ散策を終えて席へ。

ここからは選手たちのウォームアップを楽しみます。

そこで最初に感じたのが、

「やっぱり少ないな……」

この日、試合に出場できるキングスの選手は9人。

一方、パースを見ると選手の人数も多く、さらに身体が大きい。

両チームを見比べると、その差をかなり感じます。

しかし、キングスの選手たちを見ていると表情は明るい。

人数が少ない。

ビッグマンも実質クーリーひとり。

それでも、こちらに不安を感じさせるような雰囲気ではありません。

その姿を見ていると、

「今日は今日で面白い試合が見られるかもしれない」

という気持ちに変わっていきました。


佐取選手の3P練習で感じた「今日は頼んだぞ」

ウォームアップで、とても印象に残った場面があります。

佐取龍之介選手が3Pシュートの練習をしていました。

その佐取選手へボールを渡していたのが、試合には出場しない川真田選手と佐土原選手。

二人が次々とボールを渡します。

普通のシュート練習。

もちろん、それだけなのかもしれません。

でも、そのパスがなんだか力強い。

見ている私には、

「今日は頼んだぞ」

そんな2人の気持ちまでボールに乗っているように感じました。

佐取選手も入念にアップしています。

今日は間違いなく出番が多くなる。

「期待しているよ、佐取選手!」

そんな気持ちで試合開始を待ちました。


出場するのはわずか9人

この日のスターターは、

  • 大浦颯太
  • 脇真大
  • 松脇圭志
  • ジャック・クーリー
  • 小野寺祥太

そしてベンチには、

  • 小針幸也
  • 山内盛久
  • キーファー・ラベナ
  • 佐取龍之介

合計9人。

いよいよ試合開始です。


パースはやっぱり強い。でもキングスも走る

試合序盤からパースのシュートが高確率で決まります。

3Pも入る。

身体も大きい。

高さを活かした攻撃も強い。

開始から4-14とリードされ、1Qは19-31。

やはりリバウンドでは厳しい。

サイズ差を考えれば、この部分は仕方がないところもあります。

それでもキングスは、ボールを奪った瞬間から前へ走ります。

ここで、千葉ジェッツ戦でも感じていた、

「今年のキングスはちょっと違う」

という部分を見ることができました。


とにかく前へ。速いキングス

ディフェンスからオフェンスに切り替わった瞬間、選手たちが積極的に前へ走ります。

そしてボールも前へ。

前へ。

ロングパスも積極的に狙います。

いったんゴール下まで攻め込む。

相手のディフェンスが中に集まる。

そこから外へ。

フリーになった選手が迷わず3P。

これがまた結構入る。

インサイドではサイズ差がある。

リバウンドでも苦しい。

だったら走る。

そして空いたら3P。

まだプレシーズンではありますが、

「今シーズンはこういうバスケットをするのかな?」

と感じさせてくれる場面が何度もありました。


第2Q、大浦颯太の3Pでアリーナが沸く

この日のアリーナを一気に盛り上げたのが大浦颯太選手。

特にすごかったのが第2Qです。

3P。

また3P。

そして、また3P。

第2Qだけで5本の3Pシュートを成功。

公式ゲームレポートでも、大浦選手がこのQに立て続けに5本の3Pを決め、34-41まで点差を縮めたことが記録されています。

これは盛り上がりました。

パースに離されそうになる。

大浦選手が決める。

また離されそうになる。

また大浦選手。

最終的に18得点。

今シーズン、大浦選手の3Pで沖縄サントリーアリーナが沸く場面がかなり増えるかもしれません。


佐取龍之介|昨シーズンとは違うプレータイム

そして個人的に楽しみにしていた佐取選手。

この日は昨シーズンよりもかなり長い時間、コートに立っていました。

そして何より、

積極的に守っている。

身体の大きな相手にも前へ出る。

リバウンドにも飛び込む。

9人しかいない中で、とにかく必死に食らいついていました。

ただ、積極的なディフェンスはファウルにもつながります。

4つ目のファウルを取られ、いったんベンチへ。

「今日は人数少ないから、これ以上は……」

と少し心配にもなりました。

それでも、この日の佐取選手は3得点という数字以上に、

「今年はもっと試合に絡んでくるのでは?」

と思わせてくれました。

ウォームアップから見ていただけに、余計に応援したくなった選手です。


小針幸也|速い!今年のキングスと相性が良さそう

次に強烈に印象に残ったのが小針幸也選手。

速い。

とにかく速い。

ドリブルも速い。

パスも速い。

判断も速い。

そこから3Pも打つ。

今シーズンのキングスが目指しているように感じる、テンポの速いバスケット。

これ、小針選手とかなり相性がいいのでは?

小針選手がコートに入ると、試合のスピードがもう一段階上がったように感じました。

第3Qにはスピードを生かしたドライブからレイアップ、第4Qには3Pも成功しています。

この日は8得点。

数字以上に、

「この選手、面白いな」

と感じました。

今シーズン、もっと見てみたい選手です。


ブザービーターから変わったラベナ

キーファー・ラベナ選手は前半、なかなか得点がありませんでした。

ところが前半終了直前。

放った3Pが、

ブザーと同時に決まる!

これがラベナ選手、この日最初の得点。

公式記録でも、この3Pで前半は44-59で終了しています。

そして後半。

ここからラベナ選手の良さが一気に見えてきました。

最終的に16得点。

第4Qにも3Pを決め、この日は4本の3Pを成功させています。

見ていて感じたのは、

「ラベナ選手、1番より2番で使うのも面白いのでは?」

ということ。

ゲームメークだけを任せるのではなく、シューターとしてシュートを狙わせる。

もちろん、メンバーが揃えば役割も変わるでしょう。

でも、

「シューターとしてのラベナ」

という楽しみを感じることができました。


脇真大|7得点以上の存在感

脇選手は最終的に7得点。

数字だけを見ると、大きな得点ではありません。

でも現地で見ていた印象は違いました。

存在感が大きい。

そして何より、

楽しそうにプレーしている。

そんなふうに見えました。

特に期待したいのが3Pです。

昨シーズンは、

「そこ、打ってもいいんじゃない?」

と思う場面でも、あまり3Pを選択しなかった印象があります。

でも今シーズンは積極的。

後半開始直後にも3Pを成功させています。

そして、その確率もいい感じになりそうな予感。

今シーズンは、

10得点以上を記録する試合が増えるのでは?

と期待しています。


松脇選手も10得点

松脇圭志選手も、この日は10得点。

この試合では得点以外にも、キングスらしい役割をしっかりこなしていた印象です。

1Qにはフリーになったところから3P。

2Qにも3Pを決め、さらにペイントエリアへ入って2Pも成功。

第4Qにはロングパスからラベナ選手の3Pにもつなげています。

9人しかいない試合だからこそ、松脇選手のように複数の役割をこなせる選手の存在は大きく感じました。


クーリー|やっぱり今年も安定している

そして、この試合で一番大変だったのはジャック・クーリー選手だったかもしれません。

キングスのビッグマンは実質クーリーひとり。

一方のパースには身体の大きな選手が何人もいます。

そんな状況でも、

リバウンドへ飛び込む。

ゴール下で身体を張る。

囲まれてもシュートをねじ込む。

この日のキングス最多となる19得点。

プレータイムも長くなりました。

試合前、

「クーリーが休んでいる時間はどうするんだろう?」

と心配していましたが、見終わったあとは、

「クーリー、本当によく頑張ったな……」

という気持ちになりました。

今年もクーリーは安定しています。


パース戦・キングス得点

選手得点
ジャック・クーリー19
大浦颯太18
キーファー・ラベナ16
松脇圭志10
小針幸也8
脇真大7
佐取龍之介3
小野寺祥太1
山内盛久0
合計82

勝負を分けた第3Q

前半は44-59。

15点差ではありますが、

「まだ何かあるかもしれない」

と思わせてくれる内容でした。

ところが、第3Q。

ここでパースが31得点。

キングスは11得点に抑えられます。

57-90。

この20点差が大きく、試合の流れは一気にパースへ傾きました。

それでもキングスは運動量を落とさず、最後まで攻め続けます。

第4Qは25-20。

このクォーターだけを見れば、キングスが上回りました。

そして最終スコアは、

82-110。

敗戦です。


それでも「見に来てよかった」と思えた試合

28点差。

決して僅差の試合ではありません。

リバウンド。

サイズ。

選手層。

この日のキングスには、どうしても厳しい部分がありました。

でも、現地で見ていた私は、

「今日は人数が少ないから仕方がない」

そんな雰囲気を選手たちから感じることはありませんでした。

最後まで走る。

最後まで守る。

そして、空いたら3Pを狙う。

9人しかいない。

ビッグマンは実質クーリーひとり。

それでも自分たちのバスケットをやろうとする姿を見ることができました。

だからこそ、

「見に来てよかった」

と思えた試合でした。


まとめ|負けたのに、開幕がさらに楽しみになった

千葉ジェッツ戦で110得点。

SNSを見ながら、

「今年のキングスは何か違うぞ」

とワクワクしていました。

その新しいキングスを現地で初めて見られる。

そんな期待を持っていたパース戦。

ところが、

ヌワバ選手は不在。

ジェレット選手はインジュアリーリスト入り。

佐土原選手も出場できない。

川真田選手も出場できない。

試合前は、

「本当に大丈夫なの?」

という気持ちでした。

実際にコートに立てるのは9人。

相手はサイズのあるオーストラリアの強豪、パース・ワイルドキャッツ。

結果は82-110。

でも不思議なことに、試合を見終わって残ったのは失望ではありませんでした。

大浦選手の連続3P。

小針選手のスピード。

シューターとして見えたラベナ選手の可能性。

積極的に3Pを狙う脇選手。

長いプレータイムで必死に戦った佐取選手。

そして、インサイドを支え続けたクーリー。

まだヌワバがいる。

佐土原がいる。

川真田がいる。

そしてジェレットの復帰も待っています。

そう考えると、

「全員揃ったキングスはいったいどんなバスケットをするんだろう?」

負けた試合なのに、むしろ楽しみが増えました。

2026-27シーズン。

新しいキングスがどんなバスケットを見せてくれるのか。

ますます開幕が楽しみになったパース戦でした。


ひとりごと

この日、試合前から頭の中にずっとあったのが、

「クーリーが休んでいる時間、どうするんだろう?」

ということ。

そして、

「出場選手の中で次に身長が高いのは……」

と本気で考えて、

「脇か??」

なんて思っていました(笑)。

でも、試合が始まればそんな心配を忘れて応援。

人数が少なくても走る。

相手が大きくても守る。

そしてフリーになったら3Pを打つ。

アリーナが沸く。

それに試合前には、新しくできたゴーディープレイランドを見学。

カプセルトイではジェレット&ヌワバ。

出場しない新戦力2人をガチャで引き当てるという、なんとも不思議なスタート(笑)。

試合には負けました。

もちろん勝った方が楽しい。

でも勝敗とは別に、

「今年のキングスのバスケット、面白そうだな」

と思うことができました。

次の試合では、またどんなキングスを見ることができるのか。

楽しみです。

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